六ツ川四丁目町内会で実施されている「子どもふれあい体験スクール」(防災訓練体験キャンプ)に参加してきました。
「子どもふれあい体験スクール」は毎年8月の最終週の土日、2日間にかけて実施されるもので、今年で3回目になるそうです。 最大の特徴は、「六ツ川四丁目公園」にテントを張って、子どもたちが実際に宿泊し、避難生活を体験することです。
よりリアルな場面を想定し、公園にある水道は使用禁止。一日目は給水車から調達した水を使って生活します。 トイレもテントを張って作った災害用の簡易トイレを使用します。まずその徹底ぶりに驚きました!
ただ、相手は子どもたち、ましては平時。楽しみながら体験することで忘れられない経験になるというもの。楽しい要素も満載でした。
横浜市の水道局より給水車が到着、子どもたちが手分けして水を給水用のポリタンクに入れていきます。 重たいポリタンクを一生懸命に運んだあとは、目玉の一つである、車の荷台を使ったお風呂での入浴。 なかなかできない体験に子どもたちもキャッキャッと楽しそうでした。
その後は、夕食のハヤシライスの準備。飯ごうに米を入れ、米研ぎから、たまねぎをむいたり、切ったりする作業をしました。
夕食はハヤシライスと前もって漬け込んだチキンを焼いたもの。 皆さん、おいしそうに食べ、お代わりする子どももいました。 その後、皆で花火を楽しんだあと、子どもたちも一緒に防犯パトロールを行いました。 拍子木や、懐中電灯を持ちながら、「戸締り用心火の用心」と町内会の方と一緒に大きな声をあげました。
パトロールのあとは四丁目町内会館に戻り、皆で射的を楽しみました。 こちらの射的の銃は射的屋さんにあるものと同じものだそうです。 お菓子が賞品でしたので、子どもたちは目の色をかえて真剣にやっている様子でした。 全員がお菓子をゲットしてから、公園に戻って就寝。 役員さんと一緒に3時近くまで寝ずの番をしていましたが、風もなく蒸し暑いせいか、夜中にお茶を飲みに来る子、 トイレに何回も行く子や、がさがさとずっと動いている子等色々、貴重な経験だなぁと思いました。
二日目は朝6時の起床予定。ところが5時ぐらいには明るくなり、テントの外に起きだす子どもたちもいました。 ラジオ体操を皆で行った後、アルミに包んだホットドッグを牛乳パックに入れて焼くというこれもおもしろい体験をしました。 パックが燃えるころにはホクホクのホットドッグができるというものです。 初めは火力が強すぎてパンが焦げてしまうハプニングがありましたが、後半はうまく焼けていい感じに美味しいホットドッグができあがっていました。
その後は、子どもたちは、六つ川西小学校へ移動。私はテントの撤収などを手伝いました。
テント撤収後、六つ川西小へ移動すると、体育館で子どもたちと役員の皆さんが防災DVDを観ていました。 そのほか南消防署(六ツ川出張所)が用意した煙体験、消防のYR(横浜レンジャー)による車に挟まれた方の救助訓練、バケツリレー体験、綱渡り体験と盛りだくさんでした。 その後、参加認定書をもらって終了しました。
煙体験では視界がきかない事を経験し、バケツリレーでは、はじめ水を運ぶのに大勢で走って水をとりに行ってましたが、あとで本当のリレーの方法を教わり皆で協力して運ぶことができました。
綱渡り体験は「きつーい!」といいながらも、男の子たちは楽しそうでした。 それぞれが、貴重な体験になり、将来災害が起きた時にきっと役立つことでしょう。
四丁目町内会のこのような取組は、将来を担う子ども達に防災意識を根付かせ、 将来大人になれば、その子どもたちへもまた伝わっていくだろうと思いました。 厳しい部分の中に、楽しさがある事で忘れられない二日間になったのではないかと思います。 これも町内会の大人の皆さんの事前準備があってこそのイベント。 皆さん本当にお疲れ様でした!
この試みが、より広い範囲で、連合自治会や地域防災拠点等の訓練等に活かされるといいなぁと個人的には感じた二日間でした。 しかし子どもたちは元気そのもの!おじさんには、夜更かし後に、炎天下で動き回るのはつらい!と感じた二日間でもありました、笑。